CME名誉会長、ビットコインは「新たな資産クラス」-ロイター通信

11月8日にロイター通信より配信された記事で 世界最大のデリバティブ取引所運営会社、米CMEグループ(CME.O)のレオ・メラメド名誉会長(85)は、ビットコインは単なる仮想通貨ではなく、「ブロックチェーン」技術に裏打ちされた新たな資産クラスだとの考えをインタビュー内で示しました。

 

メラメド氏は、ビットコイン先物取引には主要な投資家が参加すると見込む。

ビットコインの歴史において非常に重要な1歩だ。CMEはビットコインを規制し、制御不能でないものにする。ルールのある通常の取引商品へと統制していく」と述べた。

 

ビットコイン先物の導入により投資家はビットコイン空売りが可能になり、上昇か下落を見込んだ双方向の取引ができるようになる。

ビットコインBTC=BTSPは年初から6倍上昇しており、金融業界では、金融技術の革命か、投機で吊り上げられたバブルにすぎないのか、意見が分かれている。

 

メラメド氏も当初はビットコインに懐疑的だったという。「初めはビットコインを信じていなかった。3、4年前に仮想通貨として登場した当時はばかげていると思った」と話す。

しかし、市場専門家やノーベル経済学賞受賞者、元米連邦準備理事会(FRB)当局者らと会って、ビットコインについて学ぶにつれて、実体のあるものだと考えるようになったという。

メラメド氏は、1972年にCME会長として立ち上げを主導したIMM通貨先物と今のビットコインに幾分類似する点があると指摘する。

「1970年代には通貨取引は正当な金融取引と認識されなかった。私自身、(ビットコインを)信じていなかったが、もっと知りたいと思うようになった」と語り、今では、ブロックチェーン技術をベースにした新しい資産クラスになる可能性があるとみている。

また「私の人生は新しいテクノロジーを中心に成り立ってきた。私はテクノロジーに決してノーとは言わない。テクノロジーにノーと言う人はすぐに死んでしまう。私は今でも、変化を少なくとも検証することを大切にしている。ビットコインはそれを示すものだ」と語った。

 

このようにJPモルガンのCEOのように仮想通貨に対してまだまだ懐疑的な人も入れば、ゴールドマンサックスのようにこれからどんどん仮想通貨に進出しようと発言している人もいます。

メラメド氏のように新しいテクノロジーに対してノーと言わずしっかりと検証が大切ですね。

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