LINE 仮想通貨事業に参入へ

通信アプリ大手のLINEは、アプリを使って仮想通貨の事業に新たに参入すると発表しました。巨額の仮想通貨が不正アクセスで流出する問題が起きる中、会社ではセキュリティー対策を徹底するとしています。

発表によりますと、LINEはすでに今月10日に金融事業を手がける子会社を設立し、今後、アプリの中で現金と仮想通貨を交換するサービスを始めるとともに、取引所の運営もみずから行うということです。
LINEは仮想通貨を取り扱うため金融庁の審査を受ける手続きも進めていて、取引所の登録が済みしだいサービスを始める予定です。

大手IT企業の間では仮想通貨に関連したサービスを始める動きが相次ぎ、ことしに入ってフリマアプリを運営する「メルカリ」や通信大手の「IIJ・インターネットイニシアティブ」などが事業への参入を決めています。

一方、仮想通貨をめぐっては、大手の取引所、コインチェックで不正アクセスによって580億円相当の仮想通貨が流出する問題が起きています。
これについてLINEの出澤剛社長は記者会見で「セキュリティー対策を第一に考えている。会社として、長い間、知見を蓄積し人材も増やしてきたので、これからもしっかりと対応していきたい」と述べ、セキュリティー対策を徹底すると強調しました。

LINEは併せてグループ全体の去年1年間の決算も発表し、広告事業などが好調だったため、最終的な利益は80億円となり19.4%の増益となりました。

ラインのように大規模な会社が参入する事でより市場が活発になる可能性は高いですし、それ以上に仮想通貨をラインで送れるなどの新しいサービスなども考えることが出来るだけに新たなビジネスチャンスが生まれるでしょう。

LINE 仮想通貨事業に参入へ | NHKニュース