ビットコインを「国家通貨」に、ジャマイカで起こった議論-forbes

2017年12月4日にフォーブルから配信された記事によると、ビットコインを国家の通貨にすべきだという議論が、先日開催されたジャマイカのテックイベントで行なわれた。

「全ての通貨はデジタル化されるべきだ。現金の時代は終わりつつある」とフィンテック企業「Bitt」創業者のGabriel Abedはジャマイカで開催された「TechBeach Retreat」の場で述べた。

Abedはパネルディスカッションで、仮想通貨やブロックチェーン技術について地元の起業家や、金融業界のメンバーらと語り合った。参加者の中には「カリブ開発銀行(Caribbean Development Bank)」のJustin Ramもいた。

「仮想通貨の普及により金融業界は劇的に変化する。国家の中央銀行が仮想通貨を発行する流れも起きている」とAbedは述べた。

ビットコインイーサリアムといった仮想通貨は一般的に民間企業らが発行し、マイニングが行われている。しかし、ロシアは国の仮想通貨「クリプトルーブル(CryptoRuble)」の導入を発表。中国やキルギスも独自の仮想通貨発行計画を進めている。

「仮想通貨を国家通貨に採用するメリットは非常に大きい。仮想通貨の信頼性が担保され、決済の効率性も向上する」とAbedは話した。

 

AbedによるとBittは既にカリブ諸国でパイロットプログラムを始動させており、ジャマイカ中央銀行にテスト導入を提案中という。ジャマイカ政府はイノベーション推進のため、フィンテック関連のスタートアップを支援している。

カリブ開発銀行のRamは次のように述べた。「仮想通貨の導入にあたっては、初期段階で規制当局が深く関わらないことが望ましい。カリブ諸国を仮想通貨の実験場として開放すれば、この分野のパイオニアになれる」

 

このようにアメリカや日本、ユーロのように基軸通貨がしっかりとしているものだったら自国の通貨に対して信認が持てると思うのですが、法定通貨が弱いところなどの国の場合は自国の通貨に信頼を持っていない場合が多々あります。

 

代表的な例で挙げるとしたら、ジンバブエでこの間大統領が辞任に追い込まれた際に、ビットコインの値段がかなり急上昇しました。

 

それはジンバブエの人たちが少なくとも自国の通貨に対して不安を持っているという事だと思われます。

 

今後は先進国と後進国法定通貨に対する考え方の対立がふじょうしてくるかもしれません。

様々な情報を見ながら、今後の通貨の動きを見ていきましょう。

 

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